鍵盤が重たい・・・とか戻りにくい、音がこもっているなどの症状での故障事例
@ピアノアクションのスティック【機械の関節になる部品が腫れて運動しなくなる】
鍵盤を押すとその力はアクション内の(ハンマーアッセンブリー)にエネルギー
が伝わり、各部を運動させている〔フレンジ〕が感知して音の強弱をなめらかに
ピアノ線へと運ぶしくみになっております。
その運動の中心にはクロスが使われており、湿度障害や長年使用しなっかたり
すると正常な大きさよりも腫れて運動しなくなります。
左の画像下部が止まったフレンジ、右横が正常に戻ったフレンジです。
A修理方法・・・・動かなくなったフレンジをハンマーアッセンブリーから取り外し、腫れている
中心のクロスを(リーマ)という工具で細かくカットしていきます。
取り付けた後再発しないように、またカットしすぎないように作業します。
右の画像はハンマーアッセンブリーを押し上げる
ウイペンアッセンブリーです。症状が重い場合はこの
部品もスティックしています。
ピアノは木とフェルトで出来ています。このように治療してあげると再び復元出来る
良さがございます。心をこめて修理すれば、また素敵な音楽を奏でてくれるでしょう!!!
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